【男一人旅】二泊三日で楽しむ!三宅島・御蔵島旅【御蔵島編】
※本コラムは、東京愛らんど広報事務局某スタッフが一観光客として実際に経験した事実を記したものです。
あくまでも一個人の経験談ですので、何卒ご承知おき下さい。
※本コラムの内容は、令和6年5月現在のものです。
東京の島々には素敵な観光スポットやおいしいグルメがたくさんありますが…
アウトドア体験もしたいですよね?
これまでのコラムではなかなか触れられなかった島の魅力を、今回は「男一人旅」と題し、
三宅島・御蔵島での旅の様子についてお伝えしたいと思います!
三宅島の観光コラムはこちら
―2日目
三宅島で1日目を過ごした後、2日目は三宅島から御蔵島へアイランドホッピング。
御蔵島への移動はヘリを使います。
出発時間まで時間が空いたので1日目で回りきれなかった火山体験遊歩道に行きました。
阿古港から火山体験遊歩道までは徒歩で20分ほどです。
火山体験遊歩道は1983年10月の噴火で阿古地区の一部を飲み込んだ溶岩流の上に作られています。
噴火当時は溶岩が100メートル近く噴き上がったものの、幸いにも人的な被害はなかったそうです。
当時温泉郷としてにぎわっていた阿古地区を大きく変えた噴火の凄まじさを間近で見ることができます。
遊歩道の入り口から入ってすぐのところにあるのが、この噴火で溶岩に飲まれた阿古小中学校跡。
溶岩をせき止めた校舎や鉄骨が曲がった体育館など、噴火当時のまま残されています。
遊歩道には溶岩だけでなく植物も育っていて、自然の再生力の強さを感じました。
2000年の噴火以降、少しずつ島民の暮らしが戻ってきてはいますが、山頂を中心に規制区域が設けられていて、ダイナミックな三宅島を改めて感じました。
ここから御蔵島へ移動していきます!
御蔵島は東京から南へ200km、三宅島の南18kmに位置する小さな島。
人口は約300人(令和6年5月1日現在)で、島のほとんどの方が顔見知りなんだそう。
お店は日用品などが揃う商店が2軒、お土産物店が1軒、居酒屋さんが1軒あります。
大型客船が毎日竹芝客船ターミナルから就航しているほか、三宅島、八丈島から「愛らんどシャトル」というヘリコミューターが毎日運航しています。
しかし、外洋に位置するため潮の流れと風の影響を受けることが多く、海の状況によっては客船が欠航することも少なくありません。
観光客の中には東京から船で来たものの天候不良で御蔵島に着岸できず、一度八丈島まで船で行ってから折り返して再度御蔵島を訪れたという方もいました。
来島しても海の状況がすぐ変わるため、日帰りはできません。必ず宿の予約をしてから行きましょう!
御蔵島といえばイルカウォッチング!
島の周りには約150頭の野生のイルカが生息していて、イルカと泳ぐ「イルカウォッチング」が楽しめます。
御蔵島と言えばイルカですが…今回はイルカだけではない御蔵島の魅力をお伝えしていきます!
今回スタッフは「愛らんどシャトル」で来島しました。
「愛らんどシャトル」は定員9名の小さなヘリコプター。
三宅島からは約10分、八丈島からは約25分で御蔵島に到着します。
ヘリコプターでの移動は人生初。どんなものかとワクワクしながら乗り込みます。
乗ってみるとローターの音を近くで感じ飛行機とはまた違った浮遊感でした。
御蔵島の集落は一つということでまずは島内を散策してみることに。
まず感じたのは急な坂の多さ!
ヘリポートから歩いて数分でかなり急な坂に出会います。
このように御蔵島は平らな地面が少ないため、自転車の利用が禁止されています。
移動は徒歩か車が基本です。
しかし、1日目に三宅島でかなりの坂を経験したので意外とすんなり歩くことができました。
ヘリポート前にある御蔵島村役場には、イルカが乗ったポストが!
色も赤ではなく青に塗られていました。
改めて“イルカの島”だとということを実感しながら坂を下っていくと、島唯一の土産物店兼飲食店「ふくまる商店」さんに行きつきます。
元デザイナーの店主がデザインしたオリジナルの商品や、自家製の明日葉やかぶつ(ダイダイ)を使った商品を購入することができます!
今回「ふくまる商店」店主の山田さんにお話を伺いました。
山田さんのお話はこちらの記事にまとめております。ぜひご覧ください!
生産者インタビュー④│【御蔵島】移住して始めた島唯一のお土産店「ふくまる商店」
さらに坂を下っていくと御蔵島の桟橋につながっているのですが、その途中に「イルカの見える丘」が見えてきます。
イルカのイラストが目印で、運が良いと陸からでもイルカの群れを見ることができます。
イルカだけでなく、御蔵島の玉石でできた海岸も望めます。
散策を終え向かったのは今回宿泊する「お宿 山じゅう」さん。
2022年にリニューアルしたため、とてもきれいな室内でゆっくり過ごすことができます。
談話室の1000冊以上の漫画は読み放題!あいにくの雨の日でものんびり過ごせます。
お食事は明日葉をはじめとした島の地野菜を使った和食メインの家庭料理です。
宿には12人まで入れる食堂があり、その時宿泊している人と一緒に食卓を囲みます。
この日は明日葉の赤だし味噌汁やまぐろのお刺身でした。
2日目はここまで。
―3日目
最終日はヘリで一度三宅島へと渡り、三宅島から船で竹芝へと向かいます。
朝食も宿で食べられます。
宿で育てている鶏の採れたての新鮮卵を食べることができます!
御蔵島から直接竹芝に向かうこともできますが、天候が心配だったため、今回は三宅島からのルートにしています。
ヘリの出発時間は11時30分で、出発まで少し時間ができたので、ヘリの出発までにできるアクティビティをご紹介します。
今回は気軽に行けるハイキングに行ってきました。
御蔵島は2004年に東京都と「エコツーリズム協定」を結んでいるため、自然を守るためにイルカウォッチングやハイキングには必ずガイドが同行することになっています。
しかし、コースの中にはガイド不要でハイキングが可能な場所があります。
今回、スタッフはガイド不要コースの1つである「タンテイロの森」コースに向かいました。
ガイド不要のコースではありますが、必ず宿の方にタンテイロの森コースに行くことを伝えましょう。
「タンテイロの森」コースは御蔵島村役場から5分ほど歩いたところにあります。
ナラン川に架かる「船木橋」が目印です。
ガイド不要のコースとはいえ山道であることに変わりなく、道なき道を進んでいきます。
ですが、木でできたステップが整備されている箇所もあるので、ハイキング初心者でも安心。
迷うことなく進むことができます。
登り進めていくとだんだんと水が流れる音が!
御蔵島は伊豆諸島の中でも水資源が豊富な島ということもあり、山の水が海に流れ込む様子を見られます。
スタート地点から50メートルほど進んでいくと、さらに斜面が急になっていきます。
道中には倒木でできた自然のトンネル(?)もありました。
このあたりまで登ってくると、車の走る音などもほとんど聞こえなくなり、鳥のさえずりなどが大きくなってきます。
しばらく進んでいくとスダジイの巨樹やオオタニワタリなどが見えてきました。
スタート地点から登ること約30分。「タンテイロの森」コースのゴール地点に到着です。
ゴールの目印などは無いので決して無理して先に進まないようにしましょう。
自分一人だけが自然の中にいる…。
街中ではなかなか味わうことのできない感覚を味わうことができました。
森の中で深呼吸をしてから下山しました。
ヘリで御蔵島から移動した後、大型客船「橘丸」が到着する港へ移動します。
三宅島には3つの港があり、海の状況などで変わります。
三宅島から竹芝へ向かう船の着岸港は午前11時に決まるので、アイランドホッピングをする際は時間に余裕を持って予定を立てると良いでしょう!
この日は伊ヶ谷港に到着予定だったので、さっそく三宅島空港から移動しました。
三宅島空港から伊ヶ谷港までは車だと30分ほどで着きます。
船を待っていると、遠くから汽笛の音が…!
黄色と緑が印象的な「橘丸」がやってきました。
「橘丸」は東京から八丈島までを結ぶ大型客船で、三宅島からは6時間30分ほどで東京・竹芝客船ターミナルに着きます。
午後20時頃。
ほぼ予定通り竹芝客船ターミナルに到着。
あっという間の2泊3日旅でした。
三宅島、御蔵島「男一人旅」、いかがでしたでしょうか?
御蔵島は“イルカの島”のイメージが強いですが、森や水が育む豊な自然に囲まれ
マイナスイオンをたっぷりと浴びることができました。
次回はどの島に行くのか?お楽しみに!
★アンテナショップ『東京愛らんど』では、島で獲れるかぶつ(ダイダイ)を使った『御蔵島かぶつ柿の種』や店主がパッケージデザインを作った『御蔵島イルカせんべい』などを取り扱っています。ぜひ店頭にてお買い求めください!
~参考リンク~
大島・利島観光コラム(1日目)はこちら (2日目)はこちら (3日目)はこちら
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