【男一人旅】二泊三日で楽しむ!三宅島・御蔵島旅【三宅島編】
※本コラムは、東京愛らんど広報事務局某スタッフが一観光客として実際に経験した事実を記したものです。
あくまでも一個人の経験談ですので、何卒ご承知おき下さい。
※本コラムの内容は、令和6年5月現在のものです。
東京の島々には素敵な観光スポットやおいしいグルメがたくさんありますが…
アウトドアな体験もしたいですよね?
これまでのコラムではなかなか触れられなかった島の魅力を、今回は「男一人旅」と題し、
三宅島・御蔵島での旅についてお伝えしたいと思います!
―1日目
三宅島は東京から南に約180kmに位置し、JR山手線の内側とほぼ同じくらいの大きさ。
年間平均気温は18℃ほどで、1年を通して温暖で過ごしやすい島です。
三宅島には竹芝客船ターミナルから大型客船で行けるほか、調布飛行場から飛行機で行くこともできます。
今回三宅島には調布飛行場から飛行機で向かいました。
前日まで少し天気が崩れていたのですが、何とかこの日は雨も降らず無事に離陸。
調布からは50分ほど。あっという間に三宅島に到着です。
今回お世話になる宿は「ホテル海楽」さん。
島の西側、阿古地区にある三宅島最大級のホテルで、レストランは宿泊者の他に島民にも利用されています。
海楽さんでは釣り道具のレンタルもされているということで、さっそくレンタル!
釣りは初めてだったのですが、スタッフの方が釣り竿などの使い方を丁寧に教えてくれました。
船に乗って釣りを楽しむ「沖釣り」もできるのですが(要予約)、今回は礒で釣りに挑戦しました。
レンタルできるのは釣り竿のほか、撒き餌やタモ網など釣りで使う道具一式です。手ぶらで島に来て手軽に釣りができます。
釣り場に選んだのはホテルから歩いて数分の漁港。
人生初の釣り体験。結果やいかに…?
……………。
………。
…。
海を見ると魚はいるものの、一向にエサに食いつく様子が無く…。
ビギナーズラックを期待したのですが、1匹も釣れませんでした…。
「どう?釣れた?」
そんな様子を見かねて、たまたま釣りをしていた島の方が釣りのコツを教えてくれました。
クーラーボックスを見るとすでに何匹も魚が…!
話を聞いてみると、80センチ以上の大きさのカンパチを釣り上げたこともあるんだとか!
釣った魚は今日の夕飯にすると嬉しそうにお話されていました。
さて、人生初の釣り体験を終えて向かったのは阿古漁港船客待合所「ここぽーと」。
2013年にできた三宅島の玄関口で、島を代表する鳥「アカコッコ」と港の「ポート」に由来しています。
2階にはレストランが併設されているだけでなく、展望テラスもあるので、磯釣りの名所として知られる「三本岳」や、溶岩が固まった黒い岩場を臨むことができます。
ここでは電動自転車をレンタルしているので、レンタカーでは味わえない三宅島の景色を楽しめます。
三宅島には「三宅島一周道路」と呼ばれる道路が整備されていて、
1周約30キロで、レンタルサイクルでは2時間半ほどで島を1周できます。
今回の旅の相棒は「みやけ1号」。
釣りを教えてくれた島の方が「島の南側から回っていく方が行きやすい」と教えてくれたので、まずは南へ。三宅島空港を目指して出発!
途中で見つけた大きな鳥居。
気になったので進んでみます。
レンタカーと違い、気になったら気軽に動けるのがレンタルサイクルの良いところですね!
坂を下った先にあったのは富賀神社。
静岡県三島神社発祥の地としても名高く、伊豆諸島を発展させたとされる神さまが祀られています。
古墳時代の土器や勾玉、古代の鏡などが境内から発掘されているそう。
さらに先に進んでいくと展望台のようなものが見えてきました。
「立根(たつね)の仮橋」というもので、2000年の噴火で遮断された三宅島一周道路の復旧時に架けられた「災害復旧のシンボル」。
復旧後も橋として使用されていましたが、老朽化に伴いモニュメントに生まれ変わりました。
モニュメントからは御蔵島や新鼻新山を見ることができます。
どんどん行きます!
三宅島空港の脇を通り過ぎていくと、だんだんとアップダウンが激しくなってきました。
続いて訪れたのは坪田地区にある「三七山」。
1962年(昭和37年)に起きた噴火で噴き出た岩石などが積み重なった丘で、噴火が起きた年号から「三七山」と名付けられました。
火山噴出物の「スコリア」と呼ばれる黒い石は踏むとジャリジャリと大きな音がします。
周りの道路にはスコリアを削り取った崖が続いていて、三七山の内部を見ることができます。
三七山を後にしたあたりから携帯の電波が入りにくくなるように…。
後で島の方から聞いた話によると、毎年調査が入るものの原因ははっきり分かっていないんだとか。
一説には溶岩が影響しているのでは?と言われています。
なので、三宅島では紙の地図が何種類も用意されています。
三七山の近くには赤場暁(あかばっきょう)という溶岩でできた台地があります。
海岸線に沿った赤い壁が特徴的です。
飛行機で来島する時は航路の近くに赤場暁があるので、上空からもその特徴的な景観を見ることができます。
もともとこの辺りは「赤場暁湾」でしたが、1940年の噴火でひょうたん山が作られ、当時漁船や客船の風除けの場であった赤場暁湾も溶岩によって埋められました。
赤場暁を過ぎるとサイクリングには最高に気持ちいい直線区間が現れました!海沿いの道なので風が気持ちいいです!
しばらく行くと出てきたのが「椎取神社」。
2000年の噴火でこのあたり一帯も飲み込まれました。現在は新しく社殿と鳥居が建てられていますが、
埋もれてしまった鳥居が今も残されているため、噴火の爪痕をここでも感じることができます。
椎取神社を過ぎたあたりから一周道路の坂が急に険しくなってきました。
険しい坂道を乗り越えると海岸線が近づいてきます。
伊豆岬灯台は1909年(明治42年)に建てられた伊豆諸島最初の灯台で、珍しい角柱型をしています。
近くには休憩所もあるので、海の風を感じながらひと休みすることができます。
まもなく三宅島一周も大詰めに…。
最後に訪れたのは「メガネ岩」。
溶岩が波で削られてできた岩で、かつてはメガネのように2つ穴が開いていましたが、1959年の伊勢湾台風の影響で片方が壊れてしまったそうです。
岩の隙間から沖にある「三本岳」をのぞくことができます。
出発から約3時間半。「ここぽーと」が見えてきました。
文字通り山あり谷ありの島を一周した達成感がこの景色を見た瞬間こみ上げてきました!
島一周旅を満喫した後は宿でゆっくり過ごすことに。
夕食はホテル海楽さんでいただきました。
毎朝獲れたての海の幸を仕入れているそうで、この日はキンメダイの煮つけを頂きました。
脂のりがほどよく、身もしっかりしていておいしかったです!
三宅島を支える漁業について三宅島漁協の方にお話を伺いました。
こちらのコラムにまとめておりますので、ぜひご覧ください!
生産者インタビュー⑤│【三宅島】東大を卒業して島の漁師に…西田圭志さん
1日目はここまで。
2日目は隣の御蔵島へとアイランドホッピングします。
御蔵島の観光コラムはこちら
あっという間の2泊3日旅でした。
三宅島、御蔵島「男一人旅」、いかがでしたでしょうか?
長年火山と共に生きてきた三宅島。
他の島にはない独特な自然への畏敬の念のようなものを感じました。
次回はどの島に行くのか?お楽しみに!
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~参考リンク~
大島・利島観光コラム(1日目)はこちら (2日目)はこちら (3日目)はこちら
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