地域振興補助事業採択事業のご紹介~『アンコ文化』の伝承・保存より展開する交流事業~
本事業はアイヌ・琉球と並ぶ伊豆大島の伝統文化アンコを起点として、文化を学び、守り世代を超えて後世に伝えていく活動と、
インバウンド観光に向けて継続的な講習会を行っていく事業であり、
大島の伝統文化である「アンコ」の継承および後継者育成と観光振興、地域振興に寄与することが期待されます。
伊豆大島アンコ文化保存会について
「アンコ」とは年上の女性に対して親しみを込めて呼ぶときの「姉っこ」が変化したものと言われています。
筒袖の紺絣の着物に手拭いを被り、帯は付けず幅広の黒繻子(くろしゅす)で
縁どりした前だれを締めたアンコ姿は東京の島・伊豆大島のシンボルとなっています。
仕事着が原型の「アンコ」の装いは、時代の移り変わりと共に、素材・柄・役割が変化していきました。
現在ではアンコ衣装を着た女性の通称となっています。
アンコ文化保存会では、大島の伝統風俗である「アンコ」を後世に繋げていくために、
アンコ風俗の伝承・保存・発信を目的に活動しています。
ソーメン絞り風手拭いの作成
明治の頃、日常で用いられた濃紺の縮み風の手拭いで、魚・水流・蝶などの
模様は、
豊漁の願い、水に苦労しないようにとの思いが込められています。
戦後、紺屋と呼ばれる染物屋も消え、今では貴重なものとなっています。
書籍の作成
地域の方から頂いた貴重な写真、エピソードが 1 冊にまとまっており、大島の時代背景と貴重な宝が詰まっています。
現在は、大島町立図書館で閲覧が可能です。
パネル作成・展示
アンコ衣装をきた女性が、昔の写真を持って歩く姿にアンコ文化が昔から今も大切に受け継がれている様子が伝わります。
着物も前垂れも様々あり、とても華やかです。
写真(パネル)を展示することで見る人それぞれが衣装や、大島の昔の街並み様子など、
様々な視点で文化を感じ取ることができるようになりました。
PR活動・イベントへの参加
■人材育成と交流
アジア自転車競技選手権大会、全日本自転車競技選手権大会において昔の写真、絵葉書などのパネルを展示したり、アンコ衣装着付け体験をしたりと、
伊豆大島の文化の紹介と心をこめたおもてなしにて交流を図りました。
島内外のイベントへ参加するほか、独自でイベントを開催するなど、国際交流や文化の伝承を目的とした活動を継続しています。
広報活動
PR活動・ポストカード作成
伊豆大島アンコ文化保存会HP
https://oshima-anko.wixsite.com/anko-cpm/blank-2